マザーズハローワークって聞いたことがありますか? 就職や転職など仕事探しをするときに利用する公的機関、ハローワーク(公共職業安定所)の仲間で、子育てと仕事の両立を目指す方を支援するための施設です。
そんなマザーズハローワークを利用する際のメリットやデメリット、ハローワークと何が違うのかについてご紹介します。
マザーズハローワークとは?
マザーズハローワークは、子育てをしながら働きたいママたちをサポートするための公的な就職支援施設です。
現在、全国に21ヶ所設置されていて、安心して就職活動ができるよう、いろいろな支援を行っています。
また185ヶ所のハローワーク内に、マザーズコーナーとして同じようなサービスを受けられる体制が整っています。
マザーズハローワークの特徴は、子ども連れでも利用しやすいような施設になっていること、子育てしながらでも働きやすい求人案件がみつけやすいことなどです。
加えて求人情報を提供するだけでなく、次のようなサービスも無料で行っています。
- 仕事探しやキャリア形成の相談やサポート
- 職業訓練の機会提供
- 子育て中の女性が抱える悩みや不安に対する専門スタッフの親身な相談
- スキルを身につけるためのセミナーやワークショップ
- 面接対策
- 履歴書の書き方指導
マザーズハローワークは、転職や再就職を視野に入れたママはもちろん、パパや妊活中のプレママなど仕事と子育てを両立させたい方なら男女問わず誰でも利用できます。
小さなお子さんがいる方から、学童期のお子さんを持つ方まで、フルタイムやパートタイム、在宅勤務などの幅広い働き方のニーズに応えています。
働きたいママたちが新しい一歩を踏み出すための、強力なサポート体制が整っているので、子育てと仕事の両立を目指す方は、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
マザーズハローワークのメリット
マザーズハローワークには、他の転職支援サービスや普通のハローワークとは違うメリットがたくさんあります。
ざっくりと整理すると、以下の点にまとめられます。
1.専門的なサポート
子育てと仕事の両立についての専門的な相談ができます。スタッフが一人ひとりの状況を丁寧にヒアリングした上で、最適な支援を提案してくれます。
2.充実した求人情報
子育て中のママ向けの求人がたくさんあります。時間や勤務条件に柔軟な求人が多く、 子育てと両立しやすい仕事を見つけられるという点が大きな特徴です。
3.無料の職業訓練とセミナー
再就職に役立つ職業訓練やセミナーが無料で受けられます。履歴書の書き方や面接対策 など、就職活動に役立つプログラムが豊富に用意されています。
4.子連れでの利用が可能
キッズスペースやベビーカーのまま利用できる広めの検索コーナーやキッズスペースな どがあり、小さなお子さんを連れて相談に行けます。場所によってはシッターさんがい て、相談のあいだおまかせできる場合もあります。
5.ネットワークの場
同じような立場の人たちと出会い、情報交換ができます。セミナーやイベントを通じて 悩みを共有できるネットワークが作れます。
このように子育て中のママでも希望の仕事を探しやすく、マザーズハローワークを上手に利用することで、転職活動や再就職に向けての準備も気持ちの余裕を持ちながら進めることができますね。
マザーズハローワークのデメリット
マザーズハローワークにはたくさんのメリットがある一方で、利用する人によってはデメリットと感じることもあります。
あらかじめそれを知っておけば、自分の状況に応じて他のサービスと上手に使い分けすることもできます。
マザーズハローワークのデメリットと考えられることは、主に次のようなことです。
1.利用に制限がある
マザーズハローワークは子育て中のママやプレママを主な対象にしているので、それ以外の方はメリットが感じられない可能性が大きいです。
また、施設数に限りがあるので、遠方の方は出かけていくのが難しい場合もあるでしょう。
2.求人の種類や量が限られている
特定の条件に沿った求人が多く、一般のハローワークに比べると求人の種類や数が少ないと感じるかもしれません。
さらに専門的な職種やフルタイムの仕事を希望する場合、選べる求人が限られているというデメリットもあります。
3.サービスの質にばらつきがある
全国にあるマザーズハローワークですが、施設によってスタッフの経験や専門性、設備の違いなどがあり、サポート内容やサービスの質に差がでる場合もあります。
4.情報が最新でないことがある
これは普通のハローワークでもいえることですが、求人情報がいつも最新とは限りません。
更新が遅れることがあり、応募しようと思ったときには既に募集が終わっていることもあります。
これらのデメリットはありますが、マザーズハローワークは子育て中のママには大切なリソースとなります。
近くにマザーズハローワークがない場合でも、登録すればオンラインでの面談や就職相談もできますので、選択肢のひとつとして利用してみるのもいいでしょう。
マザーズハローワークとハローワークの違い
マザーズハローワークとハローワークには、利用対象者や提供されるサービスの内容にはっきりとした違いがあります。
以下に、それぞれの特徴と違いを具体的に説明します。
サービスの対象となる人
ハローワークは全ての求職者
ハローワークは、年齢や性別を問わず、全ての求職者を対象とした公共職業安定所です。
求職活動を支援するための求人情報の提供や、雇用保険の手続き、職業訓練の紹介など幅広いサポートを行っています。若年層、単身者、シニア層など、様々なバックグラウンドの求職者が利用します。
マザーズハローワークは対象が限定的
これに対してマザーズハローワークは、特に子育てと仕事を両立させたいと考える求職者に特化した施設です。
対象は、子育て中のママやパパなど、働きながら子育てをしたい親やプレママです。ここでは、育児と仕事の両立を支援するため、育児に理解のある企業の求人情報を多く取り扱っています。
「育児支援制度の有無」や「残業が少ない」といった、育児を考慮した条件の求人が中心となっていて、子育て中の親が働きやすい職場の情報が豊富に揃っています。
雇用保険や職業訓練の申請手続き
ハローワークは給付金の申請や手続きができる
ハローワークでは、雇用保険の申請手続きや職業訓練の紹介・申請手続きを幅広く提供しています。
例えば、失業給付金の申請や、再就職を目指すための各種職業訓練の情報提供とその手続きが行われます。
また、就職支援セミナーや職業相談なども提供し、求職者がよりスムーズに再就職できるよう支援します。
マザーズハローワークでは申請はできない
一方、マザーズハローワークでは、こうした雇用保険の申請や職業訓練の紹介・申請手続きは行っていません。
マザーズハローワークの主な役割は、育児中の求職者が仕事と子育てを両立できるよう支援することで、育児中の親が直面する特有の課題に対応するため、カウンセリングや情報提供を行い、適切な求人情報を提供します。
以上のように、ハローワークとマザーズハローワークは、それぞれ異なるニーズに応じたサポートを提供しています。
ハローワークは幅広い求職者に対応する一方、マザーズハローワークは子育て中の親に特化した支援を行っている点が特徴です。
ママの仕事探しに優しいマザーズハローワーク
ゆっくりと仕事探しをしたいと思っても、なかなか時間が取れないのも子育て中のママですよね。
そんな毎日忙しいママたちの求職活動を、さまざまなサービスで応援してくれるマザーズハローワーク。
今すぐ働きたい方も、とりあえずは情報収集からという方も、まずは気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
コメント